セラミドとは-セラミドで肌プルプル♪

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セラミドとスフィンクスの関係

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えっ?セラミドとスフィンクスに関係が?と驚かれる方もいらっしゃると思います。
セラミドは、スフィンゴ脂質の1つの種類なのですが、このスフィンゴというネーミングは「機能がわからない謎の物質」という意味で「スフィンクス」からつけられたのです。
だったら「ピラミッド」でもよかったのかな?

スフィンクス セラミド―基礎と応用―
セラミド研究会(編集)
食品化学新聞社

だからこの本の表紙もスフィンクスなのですね。
日々研究は続けられていますので、すべてが解明される日もそう遠くはないでしょう。


セラミドのある場所と役割

角層

セラミドがあるのは皮膚の角層間です。セラミドは分子が層を成し、その間に水分を保持しています。そしてこの層がバリア機能も果たしているのです。

セラミドの役割の主なものとして、水分の保湿と蒸散防止、外的要因から肌を保護するバリア機能、ハリや弾力の保持、規則正しいターンオーバーの促進、肌本来の柔軟性やなめらかさの維持などが挙げられます。

これらは脂とも水分とも相性が良いセラミドの構造からもわかることです。

 

セラミドの構造...セラミドは何で出来ているか

ここから少々難しい話になりますが、セラミドの構造...つまり、でき方についてのお話です。

人の皮ふのセラミドは、「スフィンゴシン」と「脂肪」が結合したものですが、セラミドと糖が結合したものも「スフィンゴ糖脂質=セラミド」と呼ばれることがあります。

*スフィンゴシン:リン脂質の一種であるスフィンゴ脂質の構成成分。炭素数16〜20の高級アミノアルコールの総称。炭素数18に特定してこう呼ぶ場合もある。

ですから一般的に「セラミド」と呼ばれる時には、

スフィンゴシン+脂肪酸 と
セラミド+糖

の2種があり、そしてセラミド+糖について細かく言えば、セラミドと結びつく糖の種類によってもまた呼び名が違ってきます。

セラミドと結びつく糖がガラクトースの場合はガラクトシルセラミド、
セラミドと結びつく糖がグルコースの場合はグルコシルセラミドと呼ばれます。
上記の2つはどちらも天然由来のセラミドで
ガラクトシルセラミドは動物の脳や脊髄に存在する「動物由来成分」、
グリコシルセラミドは小麦や米、大豆、こんにゃくなどに存在する「植物由来成分」です。

*ガラクトース:天然に広く存在。生物のエネルギー源になる物質。

 

天然セラミドは「動物性」「植物性」に分かれる

化粧品で「天然セラミド使用」などと言われるのは、ガラクトシルセラミドで主に馬の脊髄から抽出されたものです。
一方グリコシルセラミドも「天然由来」ではありますが「植物系セラミド」というように「動物」とは分けて呼ばれることが多いですね。
しかし、どちらにしてもその成り立ちを見れば、スフィンゴシンと脂肪酸が結びついた人肌のセラミドと、更に糖も結びついているその他のセラミドは確実に違うものだということがわかります。

そう言った理由から筆者の個人的意見ではありますが、「天然セラミド」の効果については、セラミドを補うという意味からは評価していません。「異質な物は馴染まない」のがふつうです。

 

化粧品に配合されるセラミドの分類

「天然セラミド」の話が出たついでに、化粧品に使われるセラミドの種類の話を少々。

セラミドの種類には「天然セラミド」「植物セラミド」「合成セラミド(疑似セラミド)」「バイオセラミド(ヒト型セラミド)」と呼ばれているものがあります。「セラミド」と呼びながら、そもそもセラミドじゃないだろうという物も含まれています。

ちょっと話は違いますが・・・
そもそも「天然」って紛らわしいですよね!
筆者も最初は「天然」だから安心だよね、「天然」だからお肌にやさしい、馴染みやすい、きっと天然セラミドだからいいものに違いないと思い込んでいました。
ところが!天然とは馬であって、その脊髄から抽出されたものと知って愕然としました。
もちろん、セラミドの生産量を増やすのを助けてくれる働きが期待できる点では良いのだろうとは思いますが・・・。


話を戻します。
そもそもセラミドなのか?と疑問になるのが「合成セラミド」です。
別名「疑似セラミド」と呼ばれることからもわかるように、似て非なるものということになります。
分子構造だけを似せて作った化学合成物質です。まぁ商品の成分表を見ていただければ「セラミド」とは表記されていませんので、ヒト型セラミドと間違って購入することはないと思いますが。

最も人肌に近いセラミドと言われているのは「バイオセラミド」です。
「バイオ」と聞くと「ハザード」という言葉が浮かんでしまいあまりいいイメージがないのは筆者だけでしょうか。
みなさんはご存知でしょうが「バイオ」は「バイオテクノロジー」、生物の持つ化学反応を利用した技術ですね。「バイオセラミド」は「ヒト型セラミド」とも呼ばれるように、人肌のセラミドと全く同じ構造を作り出したものです。なので、商品への成分表示も「セラミド」と堂々と書くことができるわけです。
「ヒト型セラミド」を作り出すためには酵母が使われています。酵母が作り出すスフィンゴミエリンを使いセラミドのみを回収して使用します。

*スフィンゴミエリンは、スフィンゴ脂質の一種でその分子はホスホリルコリンとセラミドから構成されている。

 

セラミド1とかセラミド2とか

化粧品の成分表を見たときに、「セラミド2」とか「セラミド5」などと数字付で表記されていることがありますよね。
または「セラミドNS」とアルファベットが付いていることもあります。どちらもヒト型セラミドの表記の仕方です。

では、その数字の意味するものとは

人の肌のセラミドで機能がわかっているものだけで7種類、働きがわかっていないものも含めれば11種類あります。こうして書いている間も日々発見や研究は進んでいるでしょうから、もっとたくさんあるのかも知れません。

人の肌に存在するセラミドの働きを記したものが以下です。

  • セラミド1(セラミドEOS)
  • 外部刺激からのバリア機能をサポートする。セラミド1が不足することによりアトピー性皮膚炎に影響することも。
  • セラミド2(セラミドNS)
  • 保湿機能、バリア機能をサポートする。
  • セラミド3(セラミドNP)
  • 保湿機能とシワの深さを軽減する機能を有する。
  • セラミド4(セラミドEOH)
  • ピーリング作用。角質層のバリア層生成と保湿。
  • セラミド5(セラミドAS)
  • バリア層の構成と維持で水分を保持する。
  • セラミド6Ⅱ(セラミドAP)
  • ピーリング効果。ターンオーバーの正常化
  • セラミド7(セラミドAH)
  • 細胞の増殖と皮膚の常在菌とのバランスをコントロール。

セラミド8~セラミド11の機能についてはまだわかっていません。

セラミドが不足することによって損なわれる機能を美容液などから補うことで、機能も回復させることができます。シワが増えてきたらセラミド3の不足を疑って、セラミド3入りの化粧品を選べばいいわけです。

セラミド3が入っているオールインワンゲル「メディプラスゲル」

メディプラスゲル


 

ナノ化したセラミド

ポーラ・オルビス製品「アヤナス」「サエル」「つつむ」シリーズに使われている機能「セラミドナノスフィア」はセラミドをナノ化し角層の隅々まで浸透しやすくしています。また、「アスタリフト」で知られる富士フィルムでは2010年に独自技術によって「ヒト型ナノセラミド」を開発しています。その大きさは20㎚(ナノメートル)で世界最小ということです。

 

セラミドとは何か...セラミドの応用

セラミドが使われる商品としては化粧品が挙げられますが、食品(サプリメント)にも使われています。
セラミドは皮膚の外側から化粧品によって補うこともできますし、口から取り入れることも可能です。
セラミドを多く含む食物を知って、それらを食べるようにすれば、全く食べないよりはよいのですが、1日に必要なセラミドの量(1200㎍)をすべて食べ物から補うことはできないと言われています。
とんでもない量を食べなくてはいけないからです。確実にセラミドを摂取したいならサプリメントがおすすめです。

それと関連したこのような実験結果も報告されています。
「グリコシルセラミド(小麦や米、大豆、こんにゃくなどに存在する植物由来成分)」を食事として摂取した場合、小腸などから吸収されずにほとんど排出されてしまうが、予め植物からグリコシルセラミドを抽出したものでは100%利用されることがわかった。
出典:セラミド―基礎と応用― セラミド研究会(編集)食品化学新聞社 

とは言え、経口摂取の場合、セラミドの成分が直接気になる部分にピンポイントで届くわけではないので、目に見えて変化がわかるまでには時間がかかります。

セラミドは皮膚の表面から浸透し効果を得られることがわかっていますので、美容液などで補うことがやはり効果的だと言えます。
もちろん、化粧品と食品の両方から補えれば一番よいのではないでしょうか。

食品 セラミドが多く含まれる食材には、米ぬか、こんにゃく、とうもろこし、小麦、ビート、大豆、黒豆、小豆、マイタケ、ゴボウ、ワカメ、ヒジキなどがあります。
その他、血行を良くする野菜(ジャガイモ、カリフラワー、タマネギ)や抗酸化作用のある野菜(にんじん、トマト、ホウレンソウ)などもセラミドを増やしたり、働かせたりするのに必要なものです。
こうしてみると、普段から野菜を多く取り入れた食事を心がければ、自然とセラミドを体内で増やすことができるわけです。


 

セラミドとは... まとめ

美容関連で「セラミド」というキーワードが浮上してどれくらい経つでしょうか。
肌に存在するセラミドの種類についてはまだまだ未知な部分もあるのですが、ナノ化されたセラミドを使った化粧品やこんにゃく由来のサプリメントが発売されるなど、ますます注目される「セラミド」成分です。

角質層水分保持機能、角層バリア機能、角質細胞接着機能といった働きで日々私たちの肌をよい状態に保とうと奮闘しているのが「セラミド」であり、セラミドが異常をきたした場合、老人性乾皮症やアトピーなどの肌トラブルに見舞われることになるという、お肌の要的な存在でもあります。
これからはセラミドを活用する人とそうでない人では老け方、肌の健康状態に差が開いてくるのではないかと予測しています。


 

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